ごみ仕分け作業に立ち会って
                                     (市民研究ニュース21年2月号再掲載)
 昨年11月7日午後、吹田市北工場のごみ質調査を見学した。パッカー車から降ろされたごみの山を、手作業で仕分けされている状況を、中村工場長、村田さんから説明をしていただきながら実態を見る事ができた。今回の目的は食の廃棄に関する啓発活動の参考にするためで、下村研究員と見学した。
 ごみ質調査はサンプル調査で、時期的には5・8・11・翌2月の年間4回行われており、対象は事業系が5地区、家庭系が3地区選ばれ、選定地区は毎年一回調査月を変えて実施され北工場の管理資料として活用されている。今回は20年度の3回目の調査であった。
 当日は毎年、定点観測されている集合住宅街地区から回収したごみの仕分け作業を見学した。パッカー車から、荷台を持ち上げて吐き出されたごみの山を請負業者の方10数名が手作業で18種類に仕分けされている状況を見学したが、何故か汚さは感じなかった。
 後日当日のごみの分類データを頂いたが、
紙類が38%、厨芥類29%、プラスチック類24%

の構成であり、過去5年間のデータも厨芥類と紙類を合わせて65−70%である。
 ちなみに事業系の構成は紙類が58%、厨芥類29%、プラスチック類10%と圧倒的に紙類
  パッカー車一台のごみ
     パッカー車一台のごみ
 
 
が多い。
 ごみの山に圧倒され個々にまで細かく見た
わけではないが、雑誌・カタログ類、紙おむつの塊、商店からの物と思われるパック詰めの食
品類、プラスチック容器類等が目に付いた。また、厨芥類(台所ごみ等)や木竹類は水分を多く含んでおり、水分を切ってからごみを出せば焼却炉の負担が軽くなるものと感じた。
 また電池を焼却ごみで捨てる人や、今回は見当たらなかったが時には危険な医療廃棄物が混じっていたりするようだ。
 時々見学されるグループがあるとお聞きしたが、実際に出されたごみを眼前にすると反省させられる事があり、「ごみ焼却場に、迷惑をかけないごみの出し方をしなければ」と思わせる効果が期待できると思った。              
 晩秋であったためか思いのほか臭いは気にならなかったし、服に臭いも付かなかったので、機会があれば是非見学される事をお勧めしたい。
 今後も年4回の調査を見学させていただき当プロジェクトのテーマ「食料、食品の廃棄をやめる」ことについて、啓発活動や啓発講座の参考にしていきたい。

(食・家電の廃棄・リサイクルを考えるP)
 仕分けられた紙類
      仕分けられた紙類
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