京エコロジーセンターの見学
                                       市民研究ニュース26年3月号 再掲載
            市民研究員 江渕 征昭
 施設案内PTでは案内を効果的に行うにはどうするかを検討中ですが、その一環として参考にするために 京(みやこ)エコロジーセンターを千里リサイクルプラザ事務局のお手配のもと1月26日(土)午後見学致しました。参加者は事務局を含めて総勢14名でした。
 京エコロジーセンターは1997年12月に京都市で開催された「地球温暖化防止京都会議(COP3)」の開催を記念して京都市が開設した環境教育・環境保全活動の活動拠点施設です。
 先ず、3階の会議室で事業課の新富さんの概要説明で始まり、次いで2班に分かれ(10名以上になると説明しづらいとのことで)エコメイト(ボランティア活動の案内人)の高阪さんと吉田さんに館内の案内を受けました。
 建物写真
 いよいよ建物巡回です。建物はさすがにCOP3の記念として造られただけに省エネルギーが徹底して図られていました。先ず高断熱に造られ、冷暖房も地中の熱利用(アースピット)とエチレングレコールを利用しての外気温利用(ソルエアパネル)するなどして通常のエアコンは一切使用されていませんでした。照明もLEDが多用されていました。使用される電気も屋上の
 
 
太陽光発電でほとんど賄えていて、中間期には売電までできているとのことでした。
 トイレの洗浄水も全て雨水利用とかで、ランニングコストは確かに一般よりかなり低く抑えられているだろうとは思われましたが、しかしイニシャルコストは大変高価になっているはずで、何年でペイするのかが心配になってきました。さすが記念館なればこそ出来ただろうと思われました。
 展示については、言葉での説明だけでなく見学者の目で見て理解するよう、マンガチックなパネルが多数あり、又省エネ体験コーナーでは自分で発電機を回して体験するとか、水の節水コーナーでは500mlのペットボトルの本数を具体的に、例えばトイレは134本、お風呂は115本など合計478本のペットボトルの本数を展示するとか、又、ごみのコーナーで排出量の年代による比較の話でも単にグラフで示すのではなく具体的にその年代のごみの種類と量を実物で展示するとか、ごみの種類の具体的写真のパネル等見ただけで理解できるような展示であった。(但し、その展示の為の費用も大変なものであったろうとの想像もしましたが)
 又、子ども達が飽くことなく展示物を見るような仕掛けも用意されていました。例えば「エコ虫を探そう」(エコ虫26匹が展示場のどこかに隠れていてそれを探させる)等子ども達に興味を持たせる工夫などです。又、3階の図書コーナーには環境関連の図書が5,000冊あるそうです。親子で訪問すれば1日は十分楽しめそうです。
 見学後の感想は「環境教育はいかに多くの人の手助けと多額の費用を必要とするか」を改めて実感しました。P2  P3に続く 
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