環境都市吹田を目指す 私の夢               市民研究員 金子幸平
                                  市民研究ニュース再掲載 H24年6月 1206

 2011年3.11の不幸な東日本大震災で、福島
第一原子力発電所から飛散した放射性物質セ
シウムの恐怖、さらには原子力発電所の廃止?
もしくは 再稼動?に心が奪われて、今の私達
は地球温暖化問題に無関心になってしまった
かのように思うのは私だけでしょうか。
 吹田市のごみ焼却施設の新工場が稼動した後、
旧工場が取り壊されて、その跡地が更地になり
ました。この跡地が今後どのように使われるの
か私達に知らされていませんが、私はこの跡地
の一部を利用して少しでも地球温暖化解消に
役立たせたいなとの思いが私の夢であり希望
なのです。
 それは、二酸化炭素を排出しない電気自動車
のための高速充電スタンドの設置です。吹田市
のごみ焼却施設は大阪環状道路に沿って立地
しており、環状道路には多量の自動車が通行し
ています。また、ごみ焼却施設はごみ焼却熱で
リサイクルした電気を関西電力に売電してい
ます。この関電に売電した電気を電気自動車に
販売するための高速充電施設を数台新設する
のが私の夢です。跡地の一部に一般の電気自動
車が安全に出入りできる誘導路を設けて、自動
車に充電販売できる施設があったら便利だと
思います。さらに、この施設が一般に広く周知
されて、利用客が増えれば、地産地消の農産物
などを販売する店を併設するなどすれば、この
事から雇用が増やせるのではと思っています。
 「ごみをリサイクルした電気」「電気自動車」
「地産地消」のキーワードはいずれも地球温暖
化問題を解決する有効な手段だと考え、この私
の夢を吹田市役所に提言したところ、市役所か
ら次のような返答がありましたので紹介しま
す。

 『本市は交通環境対策として、公共交通の利用促
進・自動車の適正使用の促進、自動車交通量の抑制
などを掲げており、車に依存しない暮らしをめざし
ています。
  旧工場跡地
 また、北第2工場の解体は、一連の廃棄物処理施
設整備計画の一環として実施したものであり、引き
続き解体跡地利用における施設整備事業を実施して
いく予定です。
 施設整備事業の内容といたしましては、破砕選別
工場からの回収資源物の保管や資源循環エネルギー
センターからの再生資源となる溶融スラグを保管す
るためのストックヤードの建設と、条例等で定めら
れている緑化率及び緑被率を確保するための植栽工
事、駐車場・駐輪場設置工事等を計画しています。
 しかしこれらの施設整備を行うための敷地面積は
狭隘であり、施設配置計画の作成には大変苦慮して
いるところです。
 また、本敷地内には新ごみ焼却施設と破砕選別工
場が稼動しており、ごみ収集車両及び関係車両の出
入りや通行が頻繁にあり、一般車の通行は安全面か
らも問題があると考えます。
 以上のことから、ご提言の電気自動車の急速充電
スタンド設置については、北第2工場解体撤去跡地
に設置することは困難ですのでご理解お願いいたし
ます。
 しかし、電気自動車につきましては、走行時に
CO2を排出しないというメリットがあり、国におい
ても電気自動車等を次世代自動車とし、普及促進を
図っていること、また、充電スタンドなどのインフ
ラ整備につきましては、基本的にはエネルギー供給
事業者が率先して行うことが前提ですが、国をはじ
めとする行政が積極的に普及促進に協力することな
どから、引き続き国の次世代自動車の普及促進に係
る施策については情報を収集してまいります。』


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