第10回 万博ごみゼロウォークに参加して
                    NPO法人すいた環境学習協会(SELF)  増山 武彦
 私たちは、この『万博ごみゼロウォーク』を、
環境に関する普及啓発と社会貢献活動の一
環として位置づけており、今回が8度目、36名
の会員が2班に分かれて参加しました。 
 作業担当地区は、ホテル阪急エキスポパー
クからエキスポランド東側までのゴールに近い
地点でしたが、内側コースを反時計回りで出
発した私たちは、スタートしてから約4km区間
は、ただ、ひたすら歩くのみでした。しかし、そ
のお陰で、紅葉し始めた樹木や逞しく生きて
いる小さな草花・雑草などに目を留めることが
出来ました。作業開始の頃、懸念された雨が
ぱらつき始めたものの作業に支障を来たす程
ではなく、対象ごみが少なかったこともあり、ス
ムーズに役割を果たすことが出来ました。
 「楽しくゴミ回収をしながら、ウォーキングし
よう!」という本イベントのキャッチフレーズど
おり、“しっかり歩き、キョロキョロと目を動かし
ながら、腰をかがめてごみを拾う動作の繰り返
し、その合間に周りの人との声の掛け合い”と、
この一連の動作が、シニアにとって、心身とも
に有効な健康増進法と言えるのでは・・・? 
収集ゴミの総数量については、近年、減少傾
向にあるとの事ですが、信号、横断歩道、車
の分岐点や渋滞しやすい箇所等の近辺での
ポイ捨ては、相変わらず解消されていません
でした。
 全体の運営については、実施要領や地図
などの配布資料、会場設営や、用具類などの
諸準備が行き届いていた上に、一班2名ずつ
の世話人の方々が要所要所での注意、目配り
などをきっちりと実行されていたので、安心し
て行動する事が出来ました。
 『継続は力なり』という至言がありますが、
10回の実績を踏まえて、本事業が、
単に“ごみゼロ運動”に止どまらず、
 
 
環境美化の原点を理解し、自然環境、
都市環境などに対しての問題意識を深める人
の輩出に寄与している事を実感しています。
 本事業の更なる進化が期待されている事に
鑑み、この機会をお借りして、私見を以下に
例示させていただきます。
@参加者(団体・個人とも)の規模の維持
 (少なくとも500名/回以上を目指す) 
A 開催日程を、年2回(春、秋)に。
B参加者の新規開拓(特に、北摂地域重点)
 ・自治会、高齢者クラブ、青少年団体、学生
 クラブ、ボランティア団体、PTA、企業など。
 ・個人の参加を積極的に募る。
C戦略的な広報活動 
 ・府、市、マスコミ、万博記念機構等と連携
 しての多面的な広報活動の展開。
 ・万博公園利用者(含む スポーツ関連施
 設利用者、ジョギング・散歩愛好者など)へ
 の日常的な情報提供と参加の勧誘
D万博記念機構との協同事業。少なくとも年
 中行事に位置づけし、‘オール万博公園’と
 しての一体的な取り組みを実現する。
環境への関心が高まったとは言え、目に見え
ない部分での社会的マナーが、まだまだ未熟
だと言えます。 本事業が起爆剤となって、話
題が広がり、より大きな成果に結びつくことを
期待しています。
プラザ広場で記念撮影+ごみゼロ参加の様子
P4        →次のページP5に続く 

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