千里リサイクルプラザを拠点に「染色講座活動プロジェクト」を立ち上げ、3年目を
迎えました。身近な暮らしの中から、染色を通して地球環境のことを学んだり、情報
交換しながら、楽しみをモットーに地域に密着した活動プロジェクトです。

 すばらしい日本の伝統文化の布が、年々ごみとして出され減っていくのを重く受け
止め、何とか歯止めを掛けたいと思い、不要の布で染色できる品はもう一度使うこと
とし、手軽に出来る染色を、下水を汚さず(化学物質を使わないやり方で)実践してき
ました。昨今、私たちの身の回りを見ると、プラスチックや化学繊維など、地球温暖
化の原因になっている石油から作られているもので溢れています。 そして、物を大
切にせず、"買っては捨てる"の生活に慣れてしまっていますね。
 
 現在、市内の各学校・公民館・センターなどには出前スタイルで染色講座を行っ
てその時に環境の話をしております。児童対象の染色メニューも板に付きました。
公民館では玉ねぎの皮で美しいこがね色のシルクのマフラーが染まり、講座を受け
た人みんなびっくり! Tシャツをどんぐりのはかまで染めてこれまたびっくり!

 この"染めてびっくり"は、文字通り、私たちもびっくりした草木染についてまとめた
ものです。手作りで付けた柄は、二枚と同じものが出来ません。布の素材も染める材
料も様々で、その日によって染め上がりの色が違います。草木ですから春夏秋冬変
化し、晴れの日、曇天にも左右され、その時その場を愉しむのに絶好の作業だと感
じています。見る人、染める人に安らぎをあたえてくれる魅力あるものです。
 普段何気なく捨ててしまっている布を使って染め上げ、買うことの出来ない唯一の
作品に、出会ってもらえたらと思います。私達はこの染色活動を生涯学習と思い、仲
間と楽しくホップ・ステップ・ジャンプの形で無理なくごみ減らしが出来ることを望んで
おります。ぜひ活動の場を覗いてみてください。

                          染色講座活動プロジェクト
                               代表 辻千代子
  
   

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