市民研究ニュース27年10月号再掲載
ビバ!うちエコ診断
温暖化と生活PT 築山 弘

 世の中、そんなにおいしい話は転がっていない。
株、ギャンブル、宝くじ一攫千金を夢見る人は多
いが、大儲けしたという話は、あまり聞かない。
逆に、確実に得をするのに、利用者が少ないとい
う嘘みたいな話もある。
 その一つが前回9月号で、同僚の下川泰代さん
がちょっぴり紹介した「うちエコ診断」だ。電気、
ガスから家、車まで家庭ライフラインの使用料金
の節減方法を無料でアドバイスしてくれる環境省
の制度。その差額、時には(エコ意識の違いで)
2倍近くも増えたり減ったり。
 しかも、CO2を削減して、地球を滅ぼす温暖化
防止にも貢献できる。私たちPTの研究テーマにピ
ッタリではないか!――と思った。
 8月の定例会で、「賞金付きなら応募殺到だろう
が、同じ金額を節約で儲けるとなると、反応は鈍
い。これが現実。もう少し詳しく紹介していこう」
という提言があり、大阪府みどり公社にコーディ
ネーターの赤坂真由美さんを訪ねた。
          ◇
 この「うちエコ診断」は、環境省が家庭のCO2
削減に向け、全国で進めている。大阪府では公社
が平成22年度から実施しており、延べ1500世帯
以上が受診している。
 診断の運営は、環境省認定の自治体や各種企
業・団体が実施。受診申込書をファックス、郵送、
メールで送付する。事前調査票が送られてくる。
家族構成や光熱費などの情報を書き込む。最後に
診断士による対面診断となる仕組み。
 その結果、何がわかるか?
@家庭のエネルギー消費状況や光熱費を一目で
 わかるように図表で「見える化」し、平均的
 なデータと比較してチェック。
 これにより、住いの地域での「エコロジー度」
 (100世帯中、何位に当たるか)までわかる。
ACO2が家庭のどこから、どのくらい出ている
 かチェック。給湯や暖房など、エネルギーの
 使い過ぎている場所がわかる。

B診断士が対策を提案。光熱費、CO2がどのく
 らい減るかがわかる。
 うちエコ診断書の案内・記入書類

 光熱費の平均値はいくらなのか?「大阪府の郊
外に住む2人世帯」という前提で、一か月あたり
の光熱費を一部教えてもらった。
  電気代9974円、ガス代5085円、
  車ガソリン代2504円、灯油代546円
 ちなみに、下川さん宅の直近1年、月平均は電
気代3820円、ガス代3301円でした。
         ◇
 この「うちエコ診断」、なんと無料。しかも、診
断士が各家庭まで出向いてくれる。さらに、公社
の事務所で行う窓口診断、特設会場を使った会場
診断、団体・企業等の職員を対象にした団体診断
がある。
 8月5日、この診断を受けた吹田市職員のAさ
んは「生活改善に向けて、診断士から具体的な指
摘を受けて、大変参考になりました。家計の負担
軽減にもなる良い取り組みです。市としても応援
していきたい。皆さんもぜひ受診して下さい」と
話す。
 その言葉を裏付けるように、受診後アンケート
では91%の人が「省エネに役立った」といい、診
断士の提案に88%が満足している。
 ただ、利点の多い制度にしては、受診者が少な
い。赤坂さんは「知名度不足かもしれない。家庭
訪問への敬遠、事前調査票に手間がかかることも
影響しているかも」と分析、「温暖化防止のために
も、うちエコ診断を普及していきたい」と意欲を
燃やす。
 問い合わせは大阪府みどり公社
     (06−6266−1271)まで。
P4  10月に戻る TOPに戻る
   温暖化と生活PTに戻る

参考
大阪府地球温暖化防止活動推進センター
(財大阪府みどり公社内)http://osaka-midori.jp/ondanka-c/
 .
.