市民研究ニュース27年9月号再掲載
エコ生活&うち診断
       温暖化と生活PT  下川 泰代
 
 「下川さん!しみんけんきゅうニュース8月号
の私のエコ生活、評判いいですよ。9月号に続編
を書いて下さい」――8月2日、温暖化と生活PT
代表から電話がありました。
 「ひと月の電気代が3000円台なんて、信じられ
ないよ」「このくそ暑いのに、どのように工夫して
いるの?」という声が多いとか。私にとって当り
前の日常なのに。もっと詳しく書けという。
気恥ずかしいけれど、温暖化防止に少しでも役立
つなら――と思い、ライフライン(電気、ガス、
水道)の一端を披露することにしました。
          ◆
 8月号でも書きましたが、私は夫と二人、吹田
市佐竹台でマンション暮らし(14階2DK)。
 さて、電気代ですが、改めて領収証を調べたと
ころ、7月は3334円、6月は2982円でしたが、直
近の8月はなんと6760円。間違いではないかと、
再チェックしたところ、子供や孫たちが遊びに来
て、猛暑に悲鳴を上げて、エアコンをガンガンつ
けたから。
 今年は冬もやや高めで4000円を上回るケース
があり、私、結構、自然体なのです。この1年間
は、月平均で3820円。この金額が多いか少ないか。
友人に聞いてみたところ、「確かに少ないけれど、
びっくりするほどでもないわ」だって。
 前回、エコ対策として「エアコン節約、LED使
用、こまめに電源を切る」ことをお勧めしました
が、余程の暑さでない限り、夏の3点セットは扇
風機、ファン、網戸です。行水も良いと思います。
寒さ対策は、暖房機より厚着です。
 さらに、忘れてはならない節約ポイントは冷蔵
庫です。壁から5a手前に出すこと。こまめに水
吹きして、ホコリを落とすこと。この二つを実行
すれば、電気メーター量はきっと下がるはず。
 ガス代は8月1504円、6,7月が2300−2700
円、5月3602円で、子供や孫の来る正月はやっぱ
り7490円と多いですね。月平均は3301円。
 ポイントは保温鍋利用のほか、熱湯を使う冬場
の洗い物は調理の前にまとめてする工夫をしてい
ます。
 8月のガス代が少ない理由は、夏の入浴はシャ
ワーと決めているためです。
 水道代は6、7月の2か月分で3850円。いつも、
このくらいかしら。いかに使用量を少なくするか
がポイントで、やはり、残り湯を利用することが
一番ですね。
 うちエコ診断デモ研修の様子
 ちょうど、この原稿を書き始めた8月5日。千
里山CCで「うちエコ診断デモ研修」が開かれまし
た=写真。大阪府が地球温暖化防止に向けて、CO2
排出量を削減するため、22年度から実施している
催しで、すでに1500世帯以上が受診しているとか。
 結論から言えば、大変面白く、為になりました。
我が家のエコロジー度が他と比べてどうかを、図
表で明示してくれます。そして、100世帯中、何
位とわかるのですから、とても参考になります。
 この日は、2人の男性の家庭がターゲット。私
と同じ夫婦2人暮らしの家庭は、太陽熱温水器付
きの一戸建て。配布された資料の電気代を見ると、
冬場は1万1000円、他は6000−7000円。拙宅の
2倍近くあり、自称エコ人間としては満足できる
データでしたが、夏場のガス代はなんと1800円。
うーん!拙宅と変わらない数字!恐るべし太陽熱
温水器!
 ちなみに、もう一人の家庭(マンション4人暮
らし)の電気代は1万―1万6000円、ガス代は4000
−1万円でした。
 診断士の説明では、やはり断熱設計、エアコン、
LED使用、自動車、冷蔵庫、風呂の使い方に省エ
ネのポイントがあるようです。このエコ診断は無
料ですので、ぜひ受診をお勧めします。

問い合わせは
 大阪府みどり公社(06−6266−1271)まで。

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