施設案内の紹介
    効果的な施設案内PT 加藤篤齋
 市民研究ニュース 26年7月号 再掲載
 表紙に描かれた図面がメールの添付として
送られてきたとき、「わーすごい!」と声が出
てしまいました。そして、これは効果的な施
設案内PT(プロジェクトチーム)のために作
られたものなんだ、と感じました。
 この図をA3版に引きのばして見ますと、
「くるくるプラザ」と「吹田市資源循環エネ
ルギーセンター」の透視俯瞰図であるだけで
なく、吹田市のごみ12種分別の意味合いが
総て解説されていて、この作図の大きな意図
がわかる素晴らしいものです。

 さて、「効果的な施設案内PT」が担当する
のは、愛称くるくるプラザと破砕選別工場で
す。案内の対象は原則として吹田市立小学校
35校の4年生の児童です。1クラス30人程
度です。学校によってはクラスの数が3クラ
スのところもあります。この時は1クラスが
40名を越えることがほとんどです。限られた
時間内に見学をまとめるのにはひと工夫必要
です。お隣の茨木市からも多くの小学校が見
学にこられます。茨木市にも立派な焼却工場
(溶融炉)はありますが、くるくるプラザや破
砕選別工場の様な施設がありません。プラザ
に来られるのは3R(reduse,reuse,recycle)の
実際を目で見て実感するところがないからで
しょうか。
 実際の施設案内はA・B棟4階各種工房の
案内から始めます。以下は基本的なコース案
内順です。
・自転車工房=市内でごみとして捨てられた
 自転車からまだ使える部品を選別して、新品
 同様な再生自転車を月1回10台を抽選販
 売します。また、自分の自転車の修理、調
 整も指導員から指導を受けながら無料で行
 うことができます。 
 
・布工房=骨の折れた傘の布で買い物に使え
 るエコバックを作ったり、ネクタイがベス
 トに、ワイシャツがエプロンに変身したり、
 また着物を洋服に作り替えることを見ます。
・家具・木工工房=一部に傷があるものや、
 色がはげたものをきれいに修理して再生家
 具を作ります。修理のできない家具は解体
 してきれいな材木部分を利用し、夏休みの
 工作の宿題を作ることもできます。
どの工房を利用しても一部を除き無料だと話
すと、児童たちは目をかがやかします。世間
ではよく「ただ程高いものはない」といいま
すが、ここでは施設利用料も指導料も無料な
のです。くるくるプラザでは実生活の中で3R
を実行する姿を見てもらうことが目的です。
・リユース食器=ここではお祭りやイベント
 時の食べ物や飲み物の食器類の貸し出しを
 行っています。ここのリユース食器を使う
 ことでごみを減らすことができます。

 今度は3階に下りて破砕選別工場です。中
央操作室から工場を見学します。ごみの山か
ら資源になるものを係員が手で選別する姿を
見たり、ごみが機械に投入され破砕される様
子を見学したりします。ごみの中には多くの
再利用できる資源があることを勉強します。
 
 表紙の図を見ていると、当所の施設が21
世紀の大きな課題である環境を守るために大
きな役割を持っていることが実によく分かり
ます。
 
 破砕選別工場内 手選別の様子
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