吉野川フェスティバルでのエコ活動報告 ― エコランドとリユースカップ  +リユースカップマーク
                              NPO法人眉山大学 理事長 長谷川晋理
                              市民研究ニュース25年9月号再掲載
 7月26日から3日間の日程で開催された
吉野川フェスティバル(徳島市)で、来場
者にゴミの分別を呼びかける「エコランド」
の開設とリユースカップによるドリンクの
販売を行いました。吉野川フェスティバル
は、徳島で開催される市民祭りの中でも多
数の来場者があり、今年で25回目を迎えま
した。
 エコランドでは、3日間で延べ90名のボ
ランティアさんにご協力いただき、来場者
への「ゴミゼロアクション」の呼びかけや
環境負荷への理解を求める活動を行いま
した。

 昨年までは、無人のゴミ箱を会場内に多
数設置していましたが、今年は会場の出入
り口近くに2ヶ所のエコランドを構え7分
類(可燃・不燃・アルミ缶・スチール缶・
ビン・ペットボトル・残飯)の分別を有人
でナビーゲートする方法にしました。来場
者が多くなる時間帯には、さらに6ヶ所の
有人サテライトエコランドを設置し対応す
ることで分別案内もスムーズに行うことが
できました。
 3日間の活動で総量2,105kg(総数621袋)
のゴミを整理することができたので、来年
はさらに効率よく分別ナビゲーションが行
えるように改善していきたいと思います。
 
 
また、ゴミを減らす取り組みとしてリユー
スカップを導入しました。昨年は、一部の
ドリンクブースのみで導入しましたが、今
年は、さらに利用ブースを増やし紙コップ
やプラスティックカップの削減に取り組み
ました。
 リユースカップの導入では、ドリンクの
販売時にデポジットを預かったり、カップ
利用者も返却に来ないといけなかったりと
主催者側もお客様側も双方の負担が大きく
なる訳ですが、そのお陰でコミュニケーシ
ョンを取る機会が増え、どうしてこのよう
な取り組みや活動を行っているかという説
明を来場者に浸透させることができました。
単純にゴミが減るという以上にプラスの効
果があったと思っています。
 リユースカップは、3日間で約5,000個
を利用しました。未回収や破損したカップ
は、約270個で回収率は94%程度になりま
した。今後の吉野川フェスティバルでの目
標ですが、会場内で出店している屋台にも
協力を要請しリユースのお皿やカトラリー
など、全面的にリユース食器を導入してい
きたいと考えています。主催者でも来場者
でも多くの方の協力無しには実現できない
ので、今後も「ゴミゼロのイベントを目指
して」がんばっていきたいと思います。全
国の様々な事例等も積極的に勉強していき
たいと思います。
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