ごみゼロ大作戦10年目〜生協まつり〜   生活クラブ生活協同組合大阪 理事 喜田久美子
市民研究ニュース
2012年12月号
再掲載

   ごみゼロ大作戦の様子 ステーションの様子  ボーイスカウトの参加 終了後のスタッフ記念撮影
●ごみゼロ大作戦10年目
 11月4日(日)、恒例となっている生協まつり(生活クラブ生協大阪主催)を千里南公園円形広場を中心として開催しました。このまつりは生活クラブ生協大阪が千里山生協だったころから数えて34回目となり、ここでの「ごみゼロ大作戦」も今年で10年目となります。
 イベントのごみゼロの方法を実施するまでのまつりのごみ処理は大変なものでした。まつり実行委員は、前日の100箱を超すごみ箱作りから始まって、当日はごみ袋の交換に走り回り、まつりの後は暗くなるまでごみと奮闘していたのです。竹串に手を刺され痛い思いもしました。2002年春、イベントのごみゼロという方法があると、市民研究員のOさんに声をかけていただきました。ごみ箱をなくすという方法には、最初とまどいの声がありましたが、思い切って実施したのです。結果、ごみの量はトラックに換算して5分の1に!最低1台のごみ収集のトラックは必要なので、最低レベルになったということです。今年もごみ量はトラック1台で済んだので、この状態をここ10年間維持し続けているということになります。もちろんごみ処理費用も5分の1!
●もっとマイ食器を!
 10年目となった今年の生協まつりでは、マイ食器持参を促すために、模擬店で以下の取り決めをしました。「マイ食器持参の場合は食器代金0円。持ち帰り容器使用の場合は食器代金+50円。リユース食器利用の場合はデポジット代金100円。」マイ食器持参は以前からの呼びかけですが、今までは効果が見えませんでした。今回は初めての試みなので、まだ食器持参率が大幅に上がったという感触は得られませ
 
 
 
んでしたが、これは広報の拡充によって効果の期待できる試みだと思っています。
●子どもたちの活躍
 今年のまつり出店数は50数店舗。ほかにリサイクルバザーや、子ども市、家族市などが開催されています。模擬店など食を扱う店舗がここ数年減ってきており、今年のまつりで使用したリユース食器は7種2300個でした。
 まつり開催時間を3つに分け、市民研究員の皆さんにサポートしていただきながら、それぞれ生協組合員6人から9人で取り組みました。
初めて参加する組合員もいれば、経験者もいますが、てきぱきと動けたと思います。組合員は近隣のみならず、大阪市や遠方の市からも参加しているので、このイベントのごみゼロの方法が組合員の住む町でも広まればいいなぁと期待しています。
 また、例年どおりボーイスカウトの皆さんに「ごみゼロ大作戦!ごみはごみゼロステーションへ!」とアピールしながら会場を回ってもらいました。今年は最初に研究員のOさんがリユース食器の話をしてくださって、「リユース食器は返しましょう!」のことばを付け加えることができました。自分たちの役割がよりはっきりとして意気揚々と出発していきました。また、組合員さんの子どもも食器をふく作業に参加してくれました。一生懸命、でも楽しそうに参加してくれたので、そのようすを見ていて、私たちスタッフがもう少し余裕をもって実施できたら、一部に子どもたちに参加してもらい、環境教育の場としても活かせるのではないかと思いました。これからも改善や工夫をしながら、ごみゼロ大作戦を続けていきたいと思っています。
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