2015 地球温暖化防止点展を見学して
             温暖化と生活PT 築山 弘
 温暖化と生活PTは、三輪主担を含め、研究員は
わずか5人。今年発足したばかりだが、長年、温
暖化問題に取り組んできた名物研究員が一人参加
しており、レベルは高い。
 そのエキスパートから「近く東京で面白い温暖
化のイベントがあるよ」とのアドバイス。折しも、
所用で会場近くに滞在予定とあって、「地球温暖化
防止展」を見学、その中で開催の「STOP地球温暖
化!推進フォーラム」に参加することになった。
 会場の様子
 5月26日朝、りんかい線国際展示場駅に着くと、
会場の東京ビッグサイトまで約500�bにわたり人
の列が続いていた。どの顔も生き生きとし、真剣
そのもの。それもそのはず、この防止展はNEW環
境展と同時開催8回目で、国内外から627社が4
日間出展して、環境機器・サービスを競い、交流
するアジア最大級の環境展示会。
 小間数はなんと2162。企業の意欲がわかる。環
境省、経済産業省、各自治体から廃棄物処理・リ
サイクル機器、太陽光発電、資材、道路舗装、屋
上緑化、遮熱など省エネ産業がズラリと並ぶ中で、
今年は再生可能エネルギー固定価格買取制度への
関心が高まり、木質バイオマスや有機性廃棄物系
のバイオガス技術を扱う業種が目立っていた。
 鋭い質問をする来場者。汗だくで応答する出展
者。その温暖化談義の熱気のせいか、会場は少し
蒸し暑く、説明役のスタッフに聞いてみた。
 「冷房を効かせて温暖化対策は如何なものかと
思い、空調を少し調整しました」と笑顔を見せ、
「今年は12月、パリでCOP21が開かれますからね。
気候変動国際交渉が始まって以来の大きな転換期
で、国も企業も必死なのです」と説明した。


 一方、フォーラムは公開ディスカッション「地
球の未来と私たちの選択」でスタート。冒頭、国
立環境研究所の江守正多氏は「温暖化対策をしな
ければ、今世紀末には世界の平均気温は現在より
4℃アップします。熱波、大雨、干ばつ、海面上昇
が地球を襲い、熱中症が多発、テロ、難民が増え
る」と断言。最高でも2℃以内に抑える必要があ
るとし、2050年までに、CO2の排出量を現状の半
減、今世紀後半でゼロかマイナスにすることを、
COP21で各国が合意し、議定書で宣言することが
急務と警告した。
 東日本大震災以降、原子力反対の声が強まり、
再生可能エネルギーへの転換もスロー。削減に対
して、後進国の反発も根強い。大丈夫だろうか?
 パネリストのイオン(株)プループ部長の金丸
治子氏は「企業も低炭素社会実現のために、様々
な努力を重ねています。その一つが鉄道利用の共
同輸送。さらに、自然冷媒の冷蔵ケース。レジ袋
使用量削減、植樹――」と取り組みを披露した。
 第2部では、環境省調整官の名倉良雄氏から
CO2削減の秘策が飛び出した。
 「排出企業に炭素税をかけるという案はいかが
でしょうか」と会場に問いかけると、あちこちで
「えっ」と戸惑いの声。「今のレベルの生活を維持
しようとするならば、排出削減と技術革新以外に
妙案はありません」と続けた。
 秘策は、現在、北海道苫小牧市で進められてい
るCCS実証プロジェクトだった。CO2を地中に
埋め、閉じ込める案で、来年から年間10万トン以
上のCO2を注入予定という。
 「ぜひ実現してほしい!」そんな思いで翌日、
もう一度、会場をのぞいてみた。入り口で、前日
の説明役スタッフとぱったり。
 「このイベント、いかがですか?」と問われ、
再度「内容も会場も、アツイです」と答えると、
「2℃以上の上昇で、日常生活に重大な影響が出る
ことを皆さん、どこまで真剣に考えているのでし
ょうか?」と首をかしげた。ドキッとする一言だ
った。
          ◆
 千里リサイクルプラザ研究所 温暖化と生活
PT(��06−6877−5300)は、一人でも多くの参加
をお待ちしています。考えましょう!
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