市民研究員研修講座  講師 土屋 正春主坦研究員
  「吹田市一般廃棄物処理基本計画」―プラザの役割など― を聴講して
                                    市民研究員  米田 広光
 平成24年5月6日(日)午後2時40分より
千里リサイクルプラザ 5階講義室Ⅱに於いて
土屋主担研究員による市民研究員研修講座
が開かれました。当日はGW最後の休日にも
かかわらず多くの市民研究員が受講しました。
 この基本計画は環境基本計画にある大気、
水、騒音、ごみ、自然環境等に対する計画の
内、ごみ処理に関する計画です。審議会につ
いての説明の後、本題の説明を受けました。
  研修講座の様子
 まず、排出ごみの『減量目標』について
ごみ排出量:平成32年度の排出量を平成22
        年度比17%削減
資源化率 :ごみ排出量の24%を資源化
          (市の関与する資源化)
 土屋先生が達成できる数字かどうか数人に
質問されたところ、ベランダで厨芥ゴミを乾燥さ
せて減量してからごみ出しすると返答した人が
いて、先生にして「表彰したい」と言わしめるほ
どの回答で感動しました。
 ごみに対し、行政としてはできるだけ『市の
収集処理過程』を通さないで直接『リサイクル』
の方に回したい、かつ最終処分場に廃棄する
量をできるだけ減らしたいと考えている。
 この基本計画改訂作業では、基本理念に
基づいて4つの基本方向があり、それは
(1)発生抑制を優先する社会へ転換を目指す
(2)多くの市民が参加しやすいリサイクルシス
(3)排出者責任の確立と事業系ごみの減量促
  進を目指す
  
(4)リサイクルや適正処理等に適し、持続可な
  低炭素社会実現にも寄与する収集体制
  や処理システムの構築を目指す
 (1)~(4)に対し、各部門としての基本施策
が示されている。市民としては、例えばプラザ
に来て学んだことで、ごみの減量ができるよう
になる等、環境に配慮した行動の実践、事業
も廃ダンボールの処理を邪魔くさがらずに
資源ごみ化するなど自主的な行動の実践、ま
た、自治会、廃棄物減量等推進員との連携、
更には千里リサイクルプラザ等との連携による
循環型社会を支えるコミュニティ再生への取り
組み、例えば子ども服の使い回し、おすそ分
け等が示されています。
 次に吹田市廃棄物等減量推進審議会部会
の議論からいくつかの意見が紹介されました。
例えば集団回収の活性化では「古紙の利用
促進を図るべき」・・・そもそも市役所が再生紙
を使っているのだろうか?は私の思いです。
また、プラスチック製容器包装の分別収集でも
色々な意見が出され、『大変興味のある審議
会だった。』との先生のコメントでした。
 次に『環境基本計画の目標を達成するため
の取り組みの例』として、一人1日当たり57gの
ごみの抑制や、また厨芥類を捨てる時の水切
りが推奨されている。
 最後に吹田市のごみ関連サービスへの評
価について、分別区分やごみ収集サービス
ついては87%の方が評価していますが、小中
学校でのごみに関する環境教育や市民向け
講座の開催などの環境学習についての評価
は、評価が32%と大変低く、これは親が学校
での実情を知らないと推測され、やり方によっ
ては今後良くなると考えられるとの事でした。
                        以上
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