〜愛は地球を救う、愛は新入生を救う〜
 関西大学の学生有志が、新入生の新生活準備を応援すること、また、不用品のリユースを進めることによって資源の有効活用を図る取組みを行っているとの情報があり、取材してきました。
 関西大学生が住んでいる、ある民間学生マンションには、マンションの管理・運営を共同で行うコミュニティがあり、そのコミュニティメンバーが「リユース大会〜卒業生からの贈りもの〜」と題して、卒業生から引き取った物品を安価で新入生に提供しています。
 5年ほど前、マンションのオーナーが、「きゅうたなべ倶楽部」(注1)が主催する、同志社大学生のいらなくなった家電・家具・日用品などをリユースする「キャンパスリユース」という取組みがあることを知りました。そこで関西大学でも同じようなことができればと、マンションのコミュニティメンバーに提案し、活動が始まりました。
 リユース大会の様子
 ベッド、洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ、炊飯ジャー、本棚、照明器具、テーブル、椅子、収納家具など、学生マンションにチラシを配布したりポスターを掲示したりして提供品を集め、入学式の前日にリユース大会を開き、物品を販売しているそうです。提供する物品の価格は100円から高くても
 
数千円程度で、学生だけでなくご近所の方が購入することもあるとのことです。
また、自分で持ち帰れない大きなものについては、今年は運送会社に協力をお願いし、学生側が引越しの斡旋をする代わりに運送会社にリユース大会の物品の運搬をしてもらったそうです。
  コミュニティ会議を取材
 「物品の回収日を決めていたのに、当日急に変更になって困った」「人とのつながりができ、友人の輪が広がった」「物品を安く購入できたので助かった」など、しんどいことも多かったけれどやってよかった、と学生たちは話していました。
 学生たちのコミュニティ会議に参加して、これからの地球を見守る若者たちにも「もったいない」精神が備わっていることが、しっかりと私たちに伝わってきました。
 また、遠く親元を離れて吹田に住んでいる学生たちが、この吹田で協力しあいながら暮らしていることに、同じ大学生をもつ親として、とても頼もしく感じました。
           池渕佐知子(布deエコ)
(注1)「同志社大学と京田辺市」、「大学生と市民」、京田辺市における「ニューカマー(新しい住民)」と「オールドカマー(古くからの住民)」のコミュニティの乖離に問題意識を持ち、このような状況を解決することをミッションに2003年に誕生した、
まちづくりNPO
(URL:http://san-kyu.kir.jp/)
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