染色講座活動プロジェクト:水谷陽子 
 
 くるくるプラザから歩いて10分ほどで万博記念公園です。園内には昨年10月にオープンした「森の足湯」があり、その概要と今後の活動についてNPO法人スマイルパークの担当の方に染色Pでお話を伺ってきました。

 概要は「公園内木質バイオマス有効活用の実証試験事業」で、園内から発生する倒木や剪定枝などの木質バイオマスを有効活用して、湯(森の足湯)と電気を作る新エネルギーの実証試験を行っており、木を新しいエネルギー燃料として活用し、CO2削減による地球温暖化の防止と資源の循環による持続可能な社会の実現を目指しています。
 事業主体はNEDOとNPO法人里山倶楽部との共同研究で、独立行政法人日本万国博覧会記念機構とNPO法人里山倶楽部との協働で実施しています。
事業期間は平成17年12月から平成22年3月(予定)です。
 現在、園内で、毎年、間伐等で200トン近い木質バイオマスが発生しており、これまでは木材チップや堆肥などに加工されて、園内で肥料として利用されたり販売されていました。概要の発電システムが本格稼動すれば、最大出力850ワットの発電能力を持っており、送電線がない山奥でも電力の供給が可能になります。
 森づくり活動とバイオマスのエネルギー活用 パネル
 
 
古来の日本では倒木・剪定枝は手入れされ、森林や里山において燃料や材木として有効に活用されてきました。
  ボイラー設備
 現在の森林や里山は人の手が入らないままであり、概要の送電システムの目途がつけば、全国の森林や里山にこの事業を広げていく事で活性化を図っていきたい、との事。今、日本で使用のエネルギーの大半は海外からの輸入に頼り、少しでも我々の身近な所から新エネルギーを考える活動だと実感しました。
  森の中の足湯
 説明後に「森の足湯」に入りました。
お湯の温度は39度〜42度、1回に5人が利用でき、10分間で無料です。
これからの季節大いに利用される方が増える
でしょう。 
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化石燃料ではない生物資源の事を「バイオマス」といい、木材に関しては「木質バイオマス」といいます。
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☆注釈 Web版では左パネルを見やすくするため印刷版より大きいサイズにしています。
しみんけんきゅうニュース
万博公園 森の足湯探索