立命館大学衣笠キャンパス学園祭でのリユース食器導入と洗浄の様子
 この秋、全国でも前例の無い大規模なリユース食器導入の取り組みが佛教大学・同志社大学・立命館大学の3大学の学園祭において実施された。
 立命館大の琵琶湖・草津キャンパス、同志社大の今出川キャンパスの2カ所では実験的にリユース食器一部導入。上記2カ所以外は、なんと全飲食店舗でリユース食器導入。そのうち立命館大学の衣笠キャンパスにおいては食器洗浄機4台を導入という未曾有の取り組みを実施。2日間でおよそ10万食にもおよぶ飲食がリユース食器で提供された。これにより数万人規模のイベントにおいてもリユースという手法は有効的であり、大幅なごみの削減が可能であると実証した。
 
イベントのごみゼロプロジェクト 青木祐史

 今回の取り組みで、もうひとつ興味深い結果として、リユース食器全店舗導入よりも一部導入の方が、非常に回収率が低かったことだ。全店舗導入の回収率が97〜98%のところ、一部導入の回収率は90%前後とかなり低い。使用者が使い捨て容器と混同してしまい、ごみ箱に捨ててしまったり、持って帰ってしまったりと非常に紛失が多かく残念な結果となった。改善点として事前より模擬店の方々にリユースを導入する意義を伝え、来場者への呼びかけも手伝ってもらえるような協力関係を築く必要があると考える。
 学園祭後も3大学間で問題点を洗い出しては改善策を議論し、より負担なく持続的に取り組める仕組みを模索している。
まだまだ学園祭におけるリユースの取り組みは始まったばかりだ。これからのリユースの可能性が非常に楽しみでならない。
同志社大学今出川キャンパスの環境特区の取り組み
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学園祭に広がるリユースの取り組み 広がるリユースの可能性