Jリーグのサッカー競技場におけるリユースカップの導入は、子どもや若いかたたちが多く集まるところであり、ごみ減量の効果ばかりでなく、環境対する意識の啓発の面からも注目されています。全国的にみればベガルタ仙台、横浜マリノス、アルビレックス新潟、ヴァンフォーレ甲府‥といくつかあり、関東では、この秋から取り組みはじめたところもあるようです。しかし、関西では導入した競技場はまだありません。9月の大阪ダービー(ガンバ対セレッソ)では、リユースカップの導入を働きかけましたが実現しませんでした。
 今回、万博記念機構よりリユースカップ貸出の依頼が入り、いよいよリユースカップの導入に向けて動きだしたようです。この取り組みのため、インクルージョンプログラムラボラトリというグループが立ち上げられ、私達、イベントのごみゼロプロジェクトはリユースカップの貸出、アドバイス、応援というかたちで協力しました。
 競技場のSM席側(駐車場側)に、ごみの減量を図るため3ヶ所のステーションを設け、リユースカップの回収と同時に 
 @割り箸(→紙)、
 A生ごみ(→堆肥)
 B紙コップ(将来リサイクルルートを探る)
 Cその他の可燃ごみ
に分けてごみの回収を行いました。
 
天皇杯−万博競技場での初めてのリユースカップの導入
日時:2006年 11月4日(土)
   11:00 開場
   13:00 試合開始
試合:ガンバ大阪対ベルマーレ平塚
入場者数:3,500人
参加者:田中・田畑・長谷川・鈴木・大澤
会場写真
 今回は観客数も少なく、売店は2店舗のうち1店舗のみ開店で、リユースカップ(560ml大カップ)500個を貸出し、サーバーからではなく、缶ビール(350ml)とペットボトル(500ml)のソフトドリンクを移し替えて使用されました。

<カップが返却されるためにとった方法>
@返却案内のパネルの掲示
A販売時にお客さん一人一人に返却の声かけ
Bさらに通り道での声かけ
Cごみ箱を撤去することはできなかったので、途中からゲート下のごみ籠もカップを入れられないようステーション横に移動し、スタッフが立って回収しました。
 デポジット(預かり金)なしで貸出、最終的に340個使用で、35個返ってきませんでした。 最初は40個紛失だったため、市民研究員がごみ袋を開けて再点検し、ペット、缶、わりばし(51膳)、紙コップ(41個)を回収しました。しかし再点検したごみ袋からは、カップは出てきませんでした。スタンド席に3個、トイレのごみ箱から2個出てきました。結局35個は持ち帰られたのでしょうか?
回収率は89.7%でした。
 原則持込を禁止されている缶やペットボトルもごみとして捨てられていました。可燃ごみは、90Lのごみ袋で7袋28.8kgありました。
 回収された可燃ごみ7袋と缶・ペットボトル   
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 ☆印刷時 中サイズ B4設定 余白10mm 90%縮小が適当
 
イベントのごみゼロプロジェクト 大澤浩子
リユース・リサイクルステーション
返却案内パネルの掲示
リユースカップ