*ヒエラポリス 〜地震で廃墟に〜
 赤や黄の草花に包まれた山頂の西の端一帯に広がる石窟墓地。村々を見下ろす気分は爽快そのもの。私の永遠の眠りも、このような場所でありたい。  ピクニック気分で墓地の中を進むと石のアーチに出くわす。そこからが、古代都市ヒエラポリス。エンタッシスの回廊を進むと、直径100mの劇場や、巨大浴場、図書館、宿場など、古代ローマ人の豊かな日常がしのばれる トルコ紀行の写真 石棺と凱旋門
*パムッカレ 〜 綿の城 〜
 ヒエラポリスの端にあるのが白亜の石灰棚の温泉地、パムッカレ。麓を見下ろしながら斜面を流れる源泉を歩いたが、露天風呂の気分以上の心地よさ。私がポリスの主人なら、この山頂は独り占め。酒盃を片手にこの絶景を楽しんだことだろう。だが時には舞踏会を開き、温泉を提供したかも。 トルコ紀行の写真 足湯と花

 
 
*火山噴火の産物 〜白馬の谷〜
 バスは集落を抜け、高地に向って走り続けた。荒涼とした大地に、永年の風雨にさらされた凝灰岩がドームや円錐形の塔などの形をなしている。
 修道僧の厳しい信仰生活の場として、あるいはイスラム教からの迫害や弾圧から逃れるキリスト教徒にとって、この地は格好の場であったようだ。 トルコ紀行の写真 ギョレメの谷とカッパドキア
 洞窟レストランに入る。ランプの灯りと地中の静寂さに、なんともいえない安らぎを感じる。ボーイが奥の調理場から、マスや野菜の煮込み料理を運んでくる。思ったより薄味で、私の好みにぴったり。 トルコ紀行の写真 洞窟レストランと土産屋
 植物といえるものはほとんど見られない。乗り物といえばラクダ。観光客相手のラクダは乗るだけで1ドル。1周するだけで1ドル。計2ドルの支払い。何事も値段交渉から。

「形あるものは滅びる」とはいうが、バーミアンの二の前はしたくないものだ。  (文責 武本 睦代)
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☆印刷時、文字サイズ大、HP上のページ設定B4、余白10mm A4用紙86%印刷にて、ほぼ印刷版に同じになります。

  
  
トルコといえば忘れてならないのが洞窟の町カッパドキアと、石灰棚の温泉
パムッカレの世界自然遺産である。自然に勝るものなし!
トルコ紀行3 〜自然と人類の英知融合〜