リユース食器の貸出し(デポジットで)
 9月9日(土)万博公園で行われたガンバ大阪のイベントでリユース食器が使われるということで取材に行きました。
 リユース食器の使用について賛否両論があり、イベント会場にはごみ分別ステーションとリユース食器のテントとともに、イベント側が準備した大きなごみ箱(もえるごみ・もえないごみ)が設置され、各店舗には使い捨ての容器が用意されました。
 そのため、お客さんがリユース食器を使うか、使い捨て容器を使うか選ぶ状態でした。
 でも、リユース食器はまず用意されているテントに行って、100円(デポジット制)で食器を借りなければなりません。
 また、使い終わったら返しに行かなければならない…面倒なのか、使い捨て容器を利用するお客さんが多かったです。しかも、店舗側もお客さんがリユース食器を持ち込んでも、すでに盛り付けしてある場合はリユース食器を使わずに、使い捨てと容器のまま販売していたこともあったようです。
  食洗器も活躍できず、残念!
 きっとイベントに参加したお客さんは、ごみが増えることが未来の地球を汚していく、CO2が増え地球温暖化が進んでいくことへ
  

 
 
 
の意識や関心はあまりなく、使い捨て容器でもリユース食器でも無料なら簡単に使い捨て容器を使おう、と特に悪気もなく使っていたと思います。当日はかなり蒸し暑く、リユース食器を借りる→食べ物を買う、と2回もならぶ手間もわずらわしかったのでしょう。
 ごみゼロプロジェクトのスタッフさんも「広すぎるイベント会場は動線が悪く借りたり返したりが面倒になる」と仰っていました。
 「ごみを減らすためにリユース食器を使う」、とても単純で簡単なことだと思うけれど、少しでも進めようという気持ちでまとまらなければ、今回のようにうまくいかないものかと…本当に残念な気持ちになりました。  
 当日は学生ボランティアの皆さんがお手伝いに参加していました。残念ながらステーションは暇を持て余し、彼らはリユース食器を使って日本酒の試飲をしたり大盛りカキ氷を食べたり。
  まずは分別から!
 関大の学生さんは11月に行われる学園祭りで、是非校内にもごみ分別ステーションとリユース食器の使用を実現させたいと、研修に来ていました。が、やはり彼らも学園祭実行委員会との間にかなりの温度差があって、実行は難しいと話していました。
 今年は初めての企画で90店舗近くの飲食系模擬店すべてにリユースを呼びかけるのは難しいので、まずは少しでも賛同して協力してくれたら…と熱く希望に満ちていました。こういう若者が増えて日本人の意識を変え、地球温暖化にストップをかけてくれるような未来を確立してくれるといいな、と期待してしまいました。
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☆元原稿が縦長ですので、A4に入りません。印刷時、HP上のページ設定B4余白5mm90%縮小です。
《大阪ダービーフェスティバルを取材して》
(情報紙スタッフ 三輪淳子 押賀美穂)