海外ボランティア「エルサルバドル」 記
           布deエコPT 志積 恵子
 今年の1月26日から2ケ月間、JICA=国
際協力機構から、卓球を通じた青少年の非行防止
を目的に卓球の指導に、海外ボランティアとして
中南米のエルサルバドルに派遣されました。
 エルサルバドルは、北アメリカ大陸のメキシコ
の南方に位置します。面積は日本の四国より、す
こし大きさ国です。その中に火山が20もありま
す。日本と同じ地震が多い国です。主要言語はス
ペイン語です。通貨は米ドルです。国民性は勤勉
で真面目です。
 1980年から1992年に内戦が12年続き経済が
変化しました。内戦前は日本の綿の紡績工場あり
ました。今も東洋紡副社長が寄付した日本庭園が
あります。エルサルバドル空港は日本が作りまし
た。それが中南米のハブ空港になっております。
内戦前は工業国だったのですが、日本を始め多く
の国の企業が撤退しました。今は、塩と農業の国
です。アメリカに出稼ぎに行った人の送金で経済
が成立しております。
   エルサルバドル 地図
 学校は午前7時30分から12時迄と午後は1時
から5時30分の2部制です。親の仕事を手伝う
ためと学校の先生の数が少ない為です。
 エルサルバドル国内で8ケ所巡回し体育の授業
として1300人の子どもに卓球を教えました。学
校の中に菓子やジュースの売店が有ります。休み
時間になるとスナック菓子を買って、食べる子ど
もの姿が多く見られます。そのせいか、お腹が出
ている肥満気味の児童が多いです。また、食べた
菓子袋や、ペットボトル等ごみ箱に持っていこう
としません。その場で平気で捨てます。卓球場も、
昼過ぎるとごみだらけになります。
 みかねて、親子で卓球場に来ている子どもに、
一緒に掃除しようと、ほうきを渡しました。そう
したら、母親から、大きな声で怒られました。
 
 多分掃除する人がいるから掃除させないでくれ
と言っていると思いましたが、でも、子供は一緒
に掃除してくれました。次の日も、一緒に掃除し
ました。三日目になると、母親が私の持っている
箒を取り上げ、私がしますとしてくれるようにな
りました。
 菓子袋のごみを見つけ、このごみは「誰の」と
子供に聞いたら、アントニーと言ったので、アン
トニーにゴミ箱に持っていきなさいと注意すると、
すなおに、持っていきました。すべて、日本語で
言いますが、通じます。(笑)
 卓球の授業の様子
 大人も平気で道ばたにごみを捨てます。そのせ
いで、ハエが大量に発生し、食事の時はハエを払
って食べておりました。
 ある学校では、各教室にごみ箱あり、児童が掃
除しておりました。そこの地域は、ごみは落ちて
なく綺麗な街です。
 私達は、吹田では、学校に行って、環境につい
ての出前授業を行っておりますが、どこの学校に
行っても、ごみなど落ちていなくてきれいです。
エルサルバドルに行ってみて、改めて教育の大切
さを感じました。
 ごみ集積所の分別されずに捨てられているごみ
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