関西大学国際部(留学生交流拠点)
出前講座(環境学習・エコゲーム)

             エコ体験PT 藤井勝二


日時:1月13日(火)13時〜14時40分
場所:関西大学 H.O.M.E 多目的交流室
参加者:留学生20名、講師・事務局4氏
(国籍:台湾・ベトナム・イギリス・インドネシア
  ドイツ・香港・タイ) 女性18名、男性2名

 今回も国際部事務局の方から、一昨年5月以来
となる出前講座の要請をいただきました。これま
でも数度に亘り、同学内教室やプラザ紙すき工房
での環境講座を実施してきました。
 要請講座「エコゲーム」を留学生の皆さんに実
施するのは、今回で2度目です。
その内容は、小学4年生から先生方を含むシニア
世代の方々まで幅広く、楽しみながら然し相応に
難しい一面もある環境にやさしい「エコな暮らし
方」を考える学習です。
 今、地球は泣いている? 何故だろう。
 (温暖化・砂漠化・生物減少・汚染で病気に)
 (川や湖そして海の汚れ・ごみの増加などなど)
以下、学習手順をご説明します。
* 先ず、4名ずつ5チームに分かれる。
* 2件ずつ取組むテーマを籤引き風に選ぶ。
* 合計10件のテーマにつき、我々が具体的に
 解説し、理解と判断の一助とする。
紙面都合よりテーマを4つだけ紹介します
A.燃費の良いハイブリッド車に買い替えた。
B.スーパーで買物した時はレジ袋を貰う。
C.ペットのアライグマが大きくなり逃がした。
D.古い冷蔵庫が故障したので修理して使用する。
そして、個々のテーマに見合う4つの行動は、
1.地球にやさしい行動。
2.お金を使ってでも、するべき行動。
3.地球環境には悪いが快適な暮らしができる。
4.地球に最悪な行動。
 そこで各チーム内で相談をし、10の行動が、
それぞれ1〜4のどの分野に相当するかを、選択

 
 
 エコゲームの様子
し、その理由と合わせて発表します
(市民研究員の皆さまはA〜Dの暮らし方は1〜4の
どの行動に該当すると判断されるでしょうか?)
 検討終了時刻となり留学生たちは自信有り
げ?に無さそうに?前に4名が並び、代表一人が
静かに或いは堂々と判断理由と合わせて発表し、
途中での笑い声や賛同の大きな拍手を受けなが
ら、5チーム全てが満点の発表をしてくれました。
 残りの30分間では6ヶ国の留学生たちから
母国の環境関連での、日本の実情との比較を交え
ながら気付いた実態・行動などを積極的に、自慢
げに或いはやや不満げながら熱く説明してくれ
ました。聞き入る学生達からは笑顔や共感の頷き、
或いは驚きの声が聞こえたりしつつ、それぞれの
納得感や満足感の雰囲気のもと終了しました。
【終わりに国際部事務局・三好氏の投稿です】
 公益財団法人千里リサイクルプラザ研究所の
市民研究員3氏により、環境問題をテーマに、ゲ
ームを通して、留学生の環境問題に対する意識に
ついて明らかにしていきました。12項目の実生
活での身近な活動が、環境に対してどのように負
荷を与え、どのように対処することが、環境にや
さしい活動であるかをみんなで考えました。
 後半では、逆に留学生が母国のゴミ処理や環境
問題に対する取り組みについて、プレゼンテーシ
ョンを実施し、国ごとの環境問題に対する取り組
み方の違いを発表しました。 環境問題に、日々
取り組んでいる現場の市民研究員からの、実体験
に基づくセミナーで学ぶことにより、環境問題に
日頃は関心が低い留学生にも「持続可能な社会づ
くり」を考えるための大きな意識付けになったも
のと思われます。
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