今年はぜひとも
           研究所所長 土屋正春

 新年明けましておめでとうございます。
 昨年は研究員の皆様方の努力と工夫により
充実した研究所の運営実績を挙げることがで
きました。主要な活動分野となっている学校
での環境学習支援を例にとると、12月末で
実施回数は66回、対象児童・生徒数は22
53名にもおよぶものとなり、改めて敬意を
表せずにはいられません。
 ところで昨年末にペルーのリマで開催され
た温暖化防止のための国際会議COP20が、
京都議定書の跡継ぎとなる目標設定をめぐり
四分五裂したことはご存知の通りですが、こ
の厳しい対立の中で、ただ一つ意見が一致し
ていたことがあります。この問題には社会の
あらゆる構成員の真剣な取り組みが必要だ、
ということです。
 市民レベルで温暖化問題を扱うPT開設の
準備が必要なのは確かなことですが、これと
並行して、今後は現在の7つのPTがそれぞ
れの活動分野の中で温暖化の問題に関連する
側面に光を当てていくことも必要に違いあり
ません。例を挙げれば、イチゴ、背広の生地、
そしてアルミニウムの塊、それぞれの1キロ
グラムにどれだけのエネルギーが投入されて
きているのかを考えること、等がこれに当た
ります。それくらいに温暖化の問題は私達の
全生活面から取組みが可能な問題でもあるの
です。
 こうした問題を考えるためにはプラザ以外
の組織や団体との連携を推進することが不可
欠ですから、ぜひともこの方面での具体的な
成果を得ることも新年の目標としたいと考え
ています。
 新しい面での努力と工夫を重ねましょう。
 より一層のご協力をお願いいたします。
 
 あなたの夢は
           主担研究員 三輪信哉

 新年あけましておめでとうございます。
 私の勤める大学では、1月の半月を使って、
「新春夢トーク」という催しものをします。
4年生の学生で、4年間夢を持ち、目的目指
して努力を重ねてその成果を得た学生たちの
発表会です。たとえば、消防士になりたいと
思った学生が、なぜそうなりたいと思い、そ
れを果たすために具体的にどのような努力を
重ねてその結果を手にしたのか元気に語って
くれます。中には、ひょっとしたら皆さんも
ご存じかもしれませんが、ゴルフで全国1と
なった大堀裕次郎君や、もちろんかつての高
橋尚子さんもその一人です。
 彼らが何かを成し遂げた、それにはやはり
大きな夢を持ち続けたということ。そして、
そこには人知れず地道な努力を重ね続けたと
いうことです。あたりまえのことなのですが、
NHK「こころ旅」の中で、自転車で全国を
旅する火野正平さんが、下り坂で天国の気分
で叫ぶ『人生下り坂、最高!』ということば。
我々も叫んでいる一人一人ですが、でもまた
夢を大きく持ち続けたいと思います。
 私たちの夢は何でしょうか。大きな夢も、
小さな夢も「最高!」と叫びながら、前進した
いものです。 本年もどうぞよろしくお願い
いたします。

 

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