マンションでの生ごみ堆肥作り活動
          微生物PT  金子 俶子

 吹田にはたくさんのマンションがあり、そ
こで「生ごみ堆肥作り」が出来たら・・との
意見がでていて、私の頭には残っていました。
 今年の5月、“EM”の勉強会で、島本町
の方から「私たちの所にはたくさんのマンシ
ョンがあります。そこで臭いを気にせずに生
ごみ堆肥作りをしています。」とお聞きして、
8月2日に微生物PTの多田さんと浅芽さん
(前年まで市民研究員)と私の3人で島本町
のコミュニティ会館に見学に行きました。
 当日は80人程の出席で「ぼかし作り」か
ら始まりました。初めて参加された方もおら
れ係員から聞きながら作っておられました。
 そこで私はマンション住まいで「生ごみ堆
肥作り」2年目の方とお話させていただき大
変参考になりました。まず、生ごみを日光に
当ててからジプロックの袋に入れ「ぼかし」
と混ぜ、袋の空気を抜いて重石をのせ、蓋付
の入れ物に入れて発酵させています。そこで
私も試してみようと思い、やってみると臭い
を感じません。そして、生ごみ堆肥の土作り
はプランターで行ない、ビニールをかぶせて
(雨がかからないよう)一ヶ月おくと出来上
がりです。出来上がった土を蓋付容器に入れ
て、必要な折に元肥、追肥として利用します。
この方法だったら、ジプロックの袋3枚と蓋
付容器3〜4個あれば出来ます。大切なこと
は、新しい人には一段階、次段階毎に個別指
導しないと続きませんし、失敗は失敗で私た
ちも共に勉強になります、と言われました。
又、先代の人から続けて20年程されている
人もおられます。
 そこで、マンション住まいの多田さんに「マ
ンションでの生ごみ堆肥作りの勉強会」をさ
せてほしいとお願いしました。一度皆さんに
聞いてみますとの事で、チラシを作って人集
めをして頂き、9月12日(金)に開催すること
 
生ごみ堆肥作りの勉強会の様子ができ、10名の参加が
ありました。このマンショ
ンは大きなマンションで、
中庭やその他の庭が
あり、又「グリーンクラブ」
というクラブもあり、すごく熱心です。
 まず最初に、生ごみ堆肥使用と使用しない
ものとの成長の違いを写真で見てもらって、
生ごみが大きな役割をしている事を分かって
もらいました。そして、生ごみを発酵させる
生ごみ堆肥作りの勉強会の様子(ぼかし実演)には「ぼかし」が要
りますので、「ぼかし
作り」の実演を行な
いました。
 ところで、“EM”という言葉を聞かれ
た事がありますか、との質問には半分くらい
の人が知っておられました。中には、以前し
ていたが失敗してやめた人もおられびっくり
です。実演した「ぼかし」は出来上がるまで
2〜3か月かかります。出来上がった「ぼかし」
と生ごみの混ぜ方、そして「生ごみ堆肥」の
出来た次の工程等を行なっているところを実
際に見て頂きました。実際に見て頂くのが一
番と思います。実演した「ぼかし」は参加さ
れた人に分けて持って帰っていただきました。
 9月1日に吹一公民館で「生ごみ堆肥化」
の出前講座をしたのですが、一人のニューフ
ェイスが来られました。後日、その方の家に
伺って実演してきましたが、とても喜んでも
らいました。なかなか説明文だけでは分かり
にくいとのことです。ついでに、古い土の再
生とか腐葉土のことも聞かれ熱心な方でした。
 やはり、島本町の方が言われるように、個
別に訪問して実際に見せて頂くのが大切と伺
ったのですが、心から実感しました。良い勉
強をさせて頂きました。本当に地味なことで
すが、生ごみも資源です。大切にしたいと思
います。
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