市民研究員研修講座を聴講して
           微生物PT  菊田 善雄

日時 平成26年8月2日(土)
場所 くるくるプラザ講義室U
講師 矢橋 良栄先生
内容 環境学習支援は授業だ!
   ―プログラムの配慮「帰れま10」―
   研修講座の様子
 最初に、先生がアメリカ滞在中の話を画像
を通して話されました。アメリカの家庭ゴミ
はトラッシュカンとよばれるドラム缶くらい
の大きさの容器にビン・缶とそれ以外の一般
ゴミに分けて入れ(トラッシュカンの色は異
なる)、毎週一回パッカー車が回収に来るそう
です。回収業者は日本のような行政から依頼
を受けた業者ではなく、民間の会社と契約す
るそうで隣近所と違う業者もあり、会社ごと
にトラッシュカンの色も違うそうです。
 又、アメリカは緑が多く環境を大切にして
いる国で、国立公園の数は世界で4番目だそ
うです。(一番多い国はオーストラリアで約3
00か所あるそうです。日本は31か所なの
で10倍の国立公園があるんですね。)
 ここからが本題。
 学校の授業の形としては、集団学習、個別
学習、個人指導、TT、マルチ(ネット)が
あり、集団学習の中に講義型と参加体験型が
あります。(TTとは複数の先生が集団を教え
ること)環境学習支援は参加体験型+TTと
いう形式になります。そして、先生から環境
学習支援を進めていくうえで「どういうふう
 
にすれば良い授業が出来るのか」又「どんな
ところに気をつければよいのか」という質問
がありました。聴講者の皆さんは日頃から体
験されている人が多く、はっきりと答えられ
ていました。
 先生が答えられた環境学習支援のプログラ
ムの配慮「帰れま10」(進め方と配慮事項
10項目)は、
1、安全である事。 小さなケガでも担任の
先生に連絡しておく。(特に首から上のケガ)
2、ねらいをはっきりさせる。 プログラム
の目的をはっきりさせておき、作業するだけ
で終らせない。
3、導入を大切に。 興味、課題、意欲をも
たせることで
 @できるだけ具体例をだし、現象を見せる。
 A授業のはじめは、楽しさと緊張感あり。
 B終末、最後を見通して進めていく。
4、正しい学習習慣で行なう。
 @初めと終わりをはっきりさせる。
 A机の上は必要なものだけ置くようにする。
 B聞かせる時は作業を止めさせる。
 C約束事を告げる。
5、流れに「めりはり」をつける。
 @導入 A意識化 B理解 Cまとめ
6、事前打合せを大切に。
7、良くない事はしっかり指導する。
8、配慮を要する子どもに気を付ける。
発達障害の子どもは指導法が違い4つのポイ
ントがあるので、事前に先生と相談しておく。
9、準備と反省をしっかりと行なう。 反省
を次に活かせるように準備する。
10、元気で明るく。 褒めて明るくなる。
そして、結びとして
・普通の先生は丁寧に教える。
・良い先生は子どもが考える授業をする。
・最高の先生は子どもの心に火をつける。
という文言で締められました。
 今後の環境学習支援に大変参考になる講演
だったと思います。有難うございました。
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