楽しかった高校生との石鹸作り
                              微生物で豊な暮らしを!!   金子 淑子
 今年初めての石鹸作りの講座が吹田高校
の学生と一緒に出来るということで嬉しい
気分で伺いました。
 “家庭クラブ”の人たちばかりで、いつ
もとなんとなく違う気持ちです。出席者は
生徒4名、家庭科先生1名、その他授業見
学の先生方3名でした。教室に案内されて
すぐ準備にかかりました。学生が手伝いま
すと言って分量を量ってくれ、大助かりで
す。すぐ石鹸作りの作業に入ることが出来
ました。
 学生は泡立て器での攪拌が早く30分く
らいで作業が終りました。作業途中の泡立
ての折、ボールの底面が熱くなっている観
察もしてくれています。
 石鹸作りが終った後、“くるくるプラザ”
の説明と“EM廃油石鹸”の説明を行ない
ました。「今日作った石鹸の完成は一年後で
す。」と言いますと、皆さんびっくりの声で
した。
 オルトケイ酸ナトリウムを使用しての講
座は今回初めてですが、初回のわりにはス
ムーズにいったと思います。人数が少なか
ったことと、若い力いっぱいの人たちばか
りだったからだと思います。
 高校生にこの廃油石鹸作りを経験しても
らうのは何よりうれしいことで、大人にな
っても頭のすみに残ると思います。又、忘
れないでほしいと伝えて終了しました。
 石鹸作りの様子
 
オルトケイ酸Na使用の廃油石鹸の作り方
《材料》
 ・食用廃油           270g
 ・米のとぎ汁発酵液     100ml
 ・EMXセラミックパウダー   15g
 ・尿素               15g
 ・オルトケイ酸ナトリウム    75g
《作り方》
@ まず、米のとぎ汁発酵液とセラミックパ
  ウダーと尿素をシェーカー容器に入れ
  よく混ぜる。
  (又は、ボールに上記材料を入れ泡立て
  器でよくかき混ぜる。)
A 溶ければオルトケイ酸ナトリウムを入
  れて、よく振って溶かす。発熱あり。
  (又は、上記同様泡立て器で溶けるまで
  よくかき混ぜる。)
B 最後に廃油を入れ、次の要領でシェイク、
  又はかき混ぜる。
  ● 30秒強く振り(かき混ぜ)、30秒静置。
  ● これを5〜6回繰り返し出来上がり。
C 牛乳パックに移し変え静置すると固ま
  る。
  ● 一週間くらいで固まるので、容器よ
   り取り出し適当な大きさにカット。
  ● 新聞紙の上で干すと白っぽくなる。
《使い方》
 ● 洗顔、洗体、食器洗い、洗濯のすべ
  てが可能です。
 ● トイレの小便器に投入すれば、臭い
 も消え尿石も取れます。
 ただ、オルトケイ酸ナトリウムは溶けに
くいので2〜3回に分けて混ぜ、廃油も一度
に入れずに混ぜたほうが良いと思います。
 熟成には一年かかりますが、とても良い
石鹸になりますので、ぜひ体験して頂けた
ら、と思います。

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