私の願い。 LED照明 早く普及してほしい。
                                      エコ体験PT 金子 幸平

 蛍光灯より消費電力が少なくて、しかも
寿命が長い、省エネ照明といえばLED。例
えば、現在LEDがバックライトとして使わ
れているテレビが、省エネテレビとして市
販されています。
 私の家でも蛍光灯からLEDに交換でき
る照明は積極的にLED化をしています。私
の部屋の照明、トイレの照明、風炉場の照
明など。
 ところで、吹田市の文化交流の場として
吹田市が管理している「旧西尾家住宅」の
ことですが、屋敷の照明は従来の白熱電球
をできる限りLEDに取替えていると藤原
館長さんはおっしゃっていました。LED化
の意図は省エネのことは二の次で、古い屋
敷の場合、屋敷を走る電線や電球のソケッ
トが古いため、白熱灯より電力消費量が少
ないLEDの方が発熱量が少ないことから、
より安全ではないかとのことでした。私は
この話を聞いて「なるほど、LEDのこのよ
うな使い方もあるのだ」と感服した次第で
す。
 一方、最近話題になっていることは、蛍
光灯の水銀です。蛍光灯は水銀を含んでい
るので、使い古しの蛍光灯は簡単に廃棄処
理ができません。
     旧西尾家住宅正面
   旧西尾家住宅正面
LEDでも蛍光灯と同じ明るさ
 LEDでも
 蛍光灯と同じ
 明るさ


旧西尾家で蛍光灯からLEDに取替えた大広間の照明旧西尾家で
蛍光灯から
LEDに取替えた
大広間の照明


 吹田市では、使えなくなった蛍光灯は破
砕選別工場に集められて、日本で唯一蛍光
灯を処理している北海道の工場に送って処
理されています。このことを、私は資源リ
サイクルセンターに施設見学に来た子ども
達に話をしていますが、蛍光灯を処理でき
る工場が日本に一社だと話すと、皆びっく
りして聞いています。
 最近、新聞に報じられましたが、水銀が
原因で水俣病と同じ被害を二度と繰り返さ
ないようにするため、国際的に水銀を管理
することを目指す「水銀に関する水俣条約」
が2013年1月19日にジュネーブで開かれ
た国際連合環境計画の政府間交渉委員会で
可決されました。水銀の製造禁止、水銀の
取り扱い禁止などが水銀水俣条約の目的の
ようですが、これから、蛍光灯をどのよう
に扱うのかが、私達に問われています。
参考までに  旧西尾家住宅は旧吹田村(現内本町2丁目)
にあります。江戸時代には京都の仙洞御所の庄屋を務めた
西尾家の屋敷です。屋敷内には古田織部が設計した茶室=
燕庵を写した茶室があります。

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