吹六公民館での出前講座
      ぶどうの草木染

       布deエコPT 水川 晶子

 9月4日(水)、台風の接近が心配される大
雨の中、出前講座が行われ吹六公民館に出
向きました。受講生の関心が高く15名募集に
22名という満員御礼の講座でした。打ち合わ
せ時に「各自、巨峰を食べて皮を冷凍保存し
ておいてください。染めに使う材料は皆さんで
準備してください。」とお願いしていたのですが、
集まったぶどうは3076gと予想以上に多く、こ
の日のために皆さんが努力して食べられた結
果だと、講座に参加する意気ごみが感じら
れました。 
 「ぶどうの草木染」は珍しく、私も初め
てでしたが良い体験になりました。シルク
のスカーフとミニタオルを染める前に、小
石とビー玉を輪ゴムで止めて、模様を付け
るところから始めます。それぞれが思い思
いの模様をつけるので、オンリーワンの作
品が出来上がります。
 そして水にぬらしてから、まずミョウバ
ン液に入れて15分、次にぶどう液に入れ、
火にかけること20分。さあ、どんな色に染
め上がるのでしょうか。ぶどうの色や量に
よって毎回、微妙に色合いが違うそうです
が、お鍋の中は、私たちもどうなるのか未
知な世界。魔法使いがお鍋をかきまわして
いるような、不思議な気分です。
  ぶどう染めの様子「鍋にいれる」
 時間が経ったら水洗いしてアイロンをか
けてでき上がり。とてもきれいな色に染め
上がり、皆さん大喜び。
 「輪ゴムをはずす時は期待でワクワク、
  ぶどう染めの様子「仕上がり」
すごくきれいな色で染まっていて大満足。」
「巨峰でこれだけきれいにできるとは思っ
てもいませんでした。」「冬が待ち遠しいで
す。」という感想を聞くことができました。
秋に開かれる公民館の文化祭に出品すると
のことで、私たちの講座の作品を使っても
らえることが光栄に思えました。
 講座の後に時間を作り、研究員のもう一
つの役割である環境問題についてのお話し
をしました。レジ袋削減のことを話題にし
ました。一人当たり年間300枚ものレジ袋
をもらうことになり、コンビニで買っても、
小さいものを買ってもレジ袋に入れてくれ
るので、すべて持って帰ってもごみが増え
ること、レジ袋を断りマイバッグを持って
買い物しましょうと話しました。雨の日だ
ったので、傘からマイバッグが作れること
を、実物を用いて紹介しました。受講生の
中にも、傘から作った巾着袋を披露してく
ださる方がいて、コミュニケーションがで
きました。
 捨ててしまうぶどうの皮がもう一度役に
立ち、草木染の材料になります。模様の工
夫や出来上がりを待つ間のワクワク感が味
わえ、完成した時の感動を参加者同士で共
感できるのが体験型講座です。人に感動を
与えるって素晴らしい!また次の出前講座
も頑張ろうと思いました。
 
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