市民研究員年間活動報告を傍聴して
         滋賀県立大学 環境科学部 
  環境政策・計画学科 3回生 宮元大輝

 
 私は卒業論文のテーマとして市民研究員制度について研究をおこなっています。千里リサイクルプラザの活動内容と構成員の様子を調査するために、12月9日(日)に開催された年間活動報告会を傍聴させていただきました。市民研究員による報告会は、私にとって新鮮な光景ばかりで驚きを感じると共に、多くのことを学ばせていただきました。改めて厚くお礼申し上げます。僭越ながら、感想を述べさせていただきます。
 私が傍聴を通じて感じたことは、環境配慮行動や環境啓発活動を「楽しんで」実践されているということです。リサイクルなどの環境配慮行動は、上意下達的に強要されるものではなく自発的に行われるものでなくてはならないと思います。一般市民に楽しんで環境配慮行動を実践してもらうために、自らが楽しんでその啓発活動を行うという、「楽しみ」を重視したライフスタイルの見直しという点において、市民研究の存在意義を感じました。
 一方で問題点があることも感じました。それは市民研究員に若者が存在しないことです。市民研究員制度の存続や啓発効果の向上を図るためにも、若手の市民研究員が必要であると感じます。今後は若年層の勧誘にも尽力すべきではないかと思います。
 市民研究は今日の地球環境問題を解決するために不可欠であると思います。今後の活躍を期待しております。
 発表の様子
 
新年明けましておめでとうございます
      市民研究員 金子幸平

 私は千里リサイクルプラザの市民研究員としてお世話になって約8年になります。牛乳パックの紙すきなどの活動をされていた菅原さんの手伝いをしているうちに、いつのまにか市民研究員になっていました。  また、先日、元市民研究員だった芦屋市に住むI氏からプラザ発足時の新聞記事をいただきました。その記事によると、プラザは1992年11月オープンとありますから、昨年の11月で20年が経過したことになります。
 新聞記事のさわりを紹介させてください。
―ごみ研究に市民参加― 市民による市民のための"ごみ研究所"が、11月1日オープンの吹田市資源リサイクルセンターに発足する。環境問題に関心を持つ主婦、サラリーマンら50人が市民研究員として、学者とともに研究課題に取り組む。市民参加による"ごみ学のすすめ"は全国でも珍しく、研究所は"ごみを通して表社会を見つめてみたい"と意欲を燃やしている。」
 諸先輩の研究活動の結果、吹田市のごみ行政の仕組みが市民に定着し、またその成果として吹田市のごみの発生量は年々低下しています。      
 切り取り 新聞記事
 現在、研究所はごみ問題だけでなく幅広く環境問題の情報発信基地として脱皮しています。環境問題に少しでも関心がある市民の多くの方が市民研究員として参加していただくことを心から願っています。 

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☆下に拡大図を掲載します。


新聞記事切取拡大図 「リサイクルセンター建設当時記事 都市のあり方へ文殊の知恵 」