活 動 見 直 し の 年 に
 新年のごあいさつ 研究所所長 北啓二
 あけましておめでとうございます。皆様にはご家族おそろいでよき新年をお迎えのこと、心よりお慶び申し上げます。
 さて、今年は千里リサイクルプラザが誕生して21年目を迎えます。この20年間で、市民研究員として活躍された方は360名、延べにして1500名を数えます。研究会やプロジェクトチームは40を超えます。
そして、その市民研究員やプロジェクトチームの研究・啓発活動は、それこそ何万という市民と関わってのものであり、市民のごみ問題・環境問題に対する興味・関心を呼び起こし、多くの市民が自ら主体的に環境に負荷を与えない行動をとるようになるという成果を上げることができました。現在の市民の環境に対する意識・行動は20年前と比べると大きく進化しています。そのことに対する市民研究員やプロジェクトチーム・研究会が果たしてきた功績は非常に大きいものがあると認識しております。
この先輩諸氏の実績・功績をもとにして、より一層,千里リサイクルプラザの取り組みを充実したものにしていかねばなりません。
 豊かな環境を保全し、持続可能な社会の構築に向け、「安全」を基盤にして「低炭素」・「循環」・「自然共生」の各分野を総合的に達成するために、地域をはじめ様々な場における多様な主体による行動と参画・協働の推進が求められています。多様な主体の一員として、今年も、千里サイクルプラザは市民研究員の皆様とスクラムを組んで、楽しく且つ有意義な研究・実践活動を展開することができるよう努力してまいる所存です。
 この1年間、よろしくお願い申し上げます。
イラスト 教室に入る
 
 
          主担研究員 土屋正春
 新しい年が始まります。やはり気持ちが改まりますが皆様には新年をいかがお迎えになりましたか。
皆様の日頃の熱心な活動には敬服あるのみです。ここ一両年の活動密度の高まりを顧みますと、この新年はプラザ研究所に集う私達が、活動の見直しを図る良きタイミングだと考えています。
 活動の中心が学校での環境学習支援になり、学校側との協議の場が設けられるまでになったことは極めて有意義なことです。一方通行的な活動から、相手の事情を勘案しながらの見直しに進むことは、次の段階をどうするか、その設計を正面から考えることに他ならないためです。
 学びには段階があり、最も初歩的な段階は人の話を聞くことで、最も高度の段階は人に教えることなのですが、この段階に全てのPTが位置しているということです。
 ごみにせよ温暖化ガスにせよ、輝く現代生活が残す花柄のようなものですが、こうした面に光が当てられることは少なく、今回の選挙でも生活者レベルの問題意識と向き合う議論は政党間の公開討論を通じてもほとんど聞くことができませんでした。 レジ袋の無料配布中止の運動も大手スーパーが社会的責任への配慮から方針転換に踏み切ったことで少しずつの前進があります。
こうした前進をリードするためにも生活者の立場からの問題提起とそれに必要な学びの継続は欠かすことができません。
 ごみゼロイベントを実施している地域では他の地域に比べて子ども達の間での認識度に大きな差があるという調査報告がありました。
私たちは次世代に考え直す素材を残すという使命をも負っています。
 毎回の活動の内容が、なぜそうなのか、
今の方法と内容で良いのか、他の方法はないのか、活動の見直しの年にしましょう。
P2  1月に戻る  TOPに戻る