「環境問題講演会」に参加して
                                           市民研究員  藤井 勝二
日時  9月28日(金) 14〜16時
場所  勤労者会館(来場者は150名弱、行政職員、母子会他市民の方々、事務局、市民研究員)
講師  立山 裕二 氏 (環境アドバイザー、その他ご要職を多く歴任・継続中)
主題  ごみと廃棄物問題を考える
 これまでの多くの「環境」に関する講演を通して、これほど多岐に亘る項目、そして内容の濃い話は初めてでは?と思いつつ、何とか聞き逃すことなく理解しなければ、メモも取らねば・・・いつしか引き込まれていった!2時間ほどでした。
 目に見える地球温暖化現象として、レジュメ写真資料で、北極の氷が海陸ともに大幅に減り続けていることが示された。そして温暖化の原因が、人間活動による気温上昇にあり、その結果、海水温度の上昇で台風が巨大化している。(巨大台風の強風により、送電線が切断されたらと考えると・・・電気も地産池消が必要) 台風が日本海でも発達すると、太平洋側で南風が強くなり塩害になる。自然林は切るとダメ、人工林は切らないとダメになる。一つ一つ、頷きながら聞き入りました。
 ここでクイズが出されたので記述しておきます。一年間に排出される、家庭からの一般ごみの量は5千万トン(東京ドーム140杯分)、産業廃棄物は4億トン。 そして国民一人が一日に出すゴミの量は1,100グラム。国民全体で食べ物の3〜4割を生ゴミとして捨てている・・・。(ヘェ〜とか、ホゥ〜とかの声が聞こえていました) そして、もうひとつ。鯉や鮒などの魚が、生きていける水に戻すにはどれくらいの水量が必要でしょう? (酸欠回避)ラーメン汁は5千倍、米のとぎ汁は6百倍、コーンスープは2万6千倍、牛乳やビールは1万5・6千倍、醤油は3万倍、そして天ぷら油は20万倍も。お皿に付いたマヨネーズは、水で洗う/紙で拭き取るよりも、お皿にマヨネーズを付けないようにするのが、地球に負荷をかけない行動です。(これには、へぇ〜ホゥ〜以外に、笑い声も・・・)
 「4R」については、人によって定義が異なるので確認し合うことが必要であるとのこと。正に実感しています。リデュースは減量/リユースは再使用/リサイクルは再生使用・再資源化。 この「3R」に加えて、リフューズ・断る或いは元を断つ(過剰包装を断る・マイバック利用)。この「4R」の循環型を目指す。続いて、身近な馴染みのあるお話へ。目からウロコのエコ ?。 生ゴミって何?、我々は本当に
 
 
汚いモノを捨てているの?など。何でも棄てた瞬間に「生ゴミ」・「ゴミ」となります。食べ残しの食料(弁当その他)、落とした食物も。日本人の知恵-"もったいない"の心いわゆる「勿体ない」・・・たくさんある物を、やたら使っては惜しい、その人・モノを活かしましょう。そして・・・、これからの社会のあり方は、 *子どもたちが、お年寄りを尊敬するコミュニティをつくる(イジメのない町、ゴミの落ちていない町へ発展) *自分で出したおもちゃは自分で片づける *資源やエネルギーを使わないほど儲かる仕組みの推進を提言にて、感銘に満ちた講演を終了されました。
 私たち世代は、夏の風情の「打ち水」と同じように子どもの頃から馴染んでいることで、ひと頃の騒ぎ!?については、何を今更と感じていたものです。古くなった衣類は洗ったり縫ったりして、器物類は拭いたり洗ったり、時には消毒も必要でしょうか。そして「5R」目としての、リペア・修理することで長く繰り返し使用して、大型複雑ゴミの類を減らすことを思い出したりしました。
  講演会の様子
 立山先生は、何と!これまで既に、1,900回を超える講演会を実施されておられるとのこと。本業は何なのでしょう?。環境経営オフィス代表・講演・著作その他・・・。小学5年生の頃から友達などの喘息(公害)多発に、環境への関心を高め将来の道を決意され、歩んでこられた由。
 1,900回を超える!ということは、仮に一年間で200回(普通は考え難い!)としても、10年を要することで、若い頃から実践されていたのでしょうか?。ずっと以前から「環境分野の道」へという先見性、ご活動の領域の広さ、ご活動量の多さなど、驚きの限りでした。これからの益々ご発展ご活躍を祈念いたします。有難うございました。
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