市民研究員 生野 俊介
 去る2月4日(土)に資源リサイクルセンターのマルチホールで環境学習発表会が開催されました。当日は、立春とは名のみの、強い寒波の名残で大変寒い日でしたが、子ども達は元気に午前中からリハーサルを行い本番に臨んでいました。今回の発表会は第13回目で、副題は「広がれ!環境の輪」とされ、市内の中学校4校、小学校5校から参加がありました。井上市長もわざわざご来場の上、主催者としてのご挨拶があり、「失敗しても良いんだ!」と子ども達を励ましておられました。
いよいよ本番、父兄、関係者含め約200名の前での発表でさぞ緊張し、声も上ずったりしないかな、との心配を他所に、子ども達は堂々と気後れすることなく発表していたことにまず感心してしまいました。発表は一人で頑張った学校から、最大16名で行った学校までさまざまですが、大勢で行った学校はもちろん、一人で行った学校でも、多くの人たちの協力があってできたことだと思います。
次に発表方法ですが、小・中学校ともにP/Cを駆使したパワーポイントでの発表で、学校によっては実演も取り入れた、大変見る側を引きつける方法で、これまた更に感心してしまいました。自分の子どもの頃の、模造紙に苦労して作った、余りきれいともいえない資料と比較してみると、雲泥の差、隔世の感、を大変強く感じたものです。
プレゼンの態度、方法の次は肝心の内容です。個々のコメントは出来ませんが、全体を通して言えることは、当然ではありますが、身近なことへの関心・意識の高さが原点になっている点でしょうか。身近なことへの好奇心が調査・研究・分析・推論へ
 
 
繋がってゆくことを強く感じました。身近なものを利用して環境保全を無理なく実施する活動(リサイクル工作、環境に優しい学校を目指して、手回し発電機)、身近なものの原点を調査する活動(化石探し、水について、豊一小学区の自然、片山校区の水環境、ゴミから環境を考える)また、環境保全活動を通じて東北地方への支援を実施する、という"優しさ"に溢れた活動(東北の小学生に笑顔を)などなど、どの発表をとっても良く考え、みんなで知恵を出し合った結果、と受け取れました。小学生は純真さに溢れた発表であり、中学生はさすがに科学的アプローチを加えた発表で、それぞれに持ち味の出た発表会であったと思います。
残念なことにインフルエンザの影響で2校が参加出来ませんでした。また一校は6名の参加者中4名が病欠、という事態になりましたが、残った2人が懸命に、研究したことを発表する姿には拍手喝采でした。参加できなかったり、準備したことが100%表現できなかったことに悔しさが残るかもしれませんが、準備の過程で得たことは大いに役に立つものと確信します。
皆さんお疲れさま。
 発表の様子
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