「生ごみ堆肥化」の環境学習支援
                                    市民研究員 辻上 春子
 山田第三小学校4年生(3クラス90名)に「生ごみ堆肥化」の学習支援の要請がありましたので、まず給食の残飯をゴミ袋3袋頂き、キャベツ、玉ねぎ、人参等を細かく刻みました。生ごみは細かくすると発酵がうまく進みます。
 刻んだ生ごみにEMボカシ(EM1+ぬか)を万遍なく混ぜますが、魚や肉、野菜等水分の多い生ごみを処理するときはEMボカシを多めに入れます。それを密封した容器に入れ一週間置くと「生ごみ堆肥化」の出来上がりです。
 EMボカシと混ぜることにより生ごみの腐った 臭いではなく、良い発酵をしてヌカ漬けのような臭いがします。EM1の中には良い微生物がたくさん入っています。たとえば、ヨーグルトやチーズに含まれている乳酸菌、パンに含まれている酵母菌等、その微生物を生ごみの中に入れて発酵させたのが、EM生ごみの堆肥化です。それらの一連と工程の説明を子供達にして臭いを嗅いでもらったところ、多くの子供達は「クサイ!」と鼻をつまんでいました。
   生ごみ堆肥化学習 土つくりの様子
 さて土作りです。一クラスにプランター2個用意し、EM生ごみの堆肥を入れた土と入れない普通の土とで生長の違いを観察する事にしました。プランターには土:発酵肥料=4:1で混合 します。子供達は、土と腐葉土を混ぜる子、堆肥と土を混ぜる子、プランターに入れる子など
 
 
全員で頑張りました。プランターに小石、その上に土、その上に堆肥と土を少し混ぜたもの、その上に土と4層にして、最後に雨、動物よけにビニールシートをかけ2週間以上なじませ出来上がりです。
  生ごみ堆肥化学習 土作りの様子
 そして10月12日、冬休みに入る前に収穫できる野菜としてサンチュを植えることにしました。子供達は、プランターの土を掘って生ごみが消え臭いもなく土に変身しているのを確認。
 前回は素手で土に触れなかった子供達が平気で土に触れ、「臭いがなく土だけの臭いがする」と楽しそうに野菜の植え付けをし、日陰に置き完了しました。市民研究員も子供達と同様に野菜作りをしました。12月には立派なサンチュの収穫が楽しみです。
  出来た堆肥に野菜の植え付けの様子
 このように、生ごみも捨てればただのゴミ、すこし手を加えれば堆肥になり、生ごみの減量にもつながります。
 皆様も、お家で野菜やお花作りを是非お試しください。
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