パナソニックエコテクノロジーセンター(株)への見学に参加して
       情報紙スタッフ 青木 万佐子
 秋めいてきた9月9日、吹田市と千里リサイクルプラザ共催の、パナソニックエコテクノロジーセンターの見学ツアーに参加しました。エコテクノロジーセンターは、家電のリサイクルを行う工場です。
 兵庫県加東市の稲穂が色づいた田園風景の中に、その工場は静かに建っていました。製品を作るのではなく、製品を分解し破砕し資源にするという工場のラインを見るのは、ちょっと不思議でした。エアコン、冷凍冷蔵庫、テレビ、洗濯乾燥機の4部門の工程を見て回るのは結構忙しかったです。
 質問コーナーでは、工場建設に地元の反対はなかったのか、また、工場内の騒音がかなりうるさいが従業員の健康被害はないのかなどの質問が出ました。それに対し工場の方は、地元の方と何回も話し合いをし、色んな協定を作られたことや、法定上、工場内の騒音は85デシベルを超えないようにしていること、健康診断で今まで問題がないことを教えてくださいました。工場内の壁の分厚さからも納得でした。その他、ほこりやにおいの対策についても話してくださいました。
 帰りに播州清水寺を拝観しました。境内から遠く明石大橋まで望める風景はすばらしかったです。バスツアー参加の動機に、清水寺の景観を見たかったからと答えられた参加者がおられたのも、うなずけます。帰路、車窓から色づきだした野山の風景をたっぷり楽しみました。リサイクル運動を進めていって、今のこの日本の自然をずっと守っていけたらなと思います。
 
 

       情報紙スタッフ 宮竹 美果
私は以前より、資源の有効活用・環境への配慮をしている『リサイクル』の現場に興味を持っていましたが、自分の想像していたイメージとの違いに驚きました。
 まず1つ目に、分解作業が、ハイテクな機械ではなく、全て人間の手で行われるということに驚きました。
 2つ目に、リサイクルされたものは全てその企業の製品に生まれ変わるとわけではないことです。鉄・銅・プラスチックなどは、その原料を必要とする会社へ渡されます。また、プラスチックは文具や、公園などのイスやテーブルになるということです。
 3つ目に、リサイクル施設の多さに驚きました。リサイクル工場は、全国に48ヵ所、集荷所は380ヵ所もあるそうです。
 エコテクノロジーセンターは、リサイクルセンターと研究開発部門とが一緒になっています。リサイクル時の問題点を設計の方々へフィードバックし、新たな物造りに役立てているそうです。
 今回の見学ツアーで、工場の方々への感謝の気持ちと共に、物を大切に使う気持ちが今まで以上に高まりました。
 工場外観
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