20年度ごみ問題基礎講座 第一回「くるくるプラザを学ぶ」
                                           2008.5.15(木)
                                          市民研究員 下村 敬三
 主担研究員の西村隆宏様により、「資源リ
サイクルセンター」「くるくるプラザ」「(財)
千里リサイクルプラザ」と三つの名前のあ
る施設の使い分けの説明があった。千里万
博の東側の広い土地に、「破砕選別工場」
「資源リサイクルセンター」「ごみ焼却北工
場」の三つの施設がある。
 本日の説明は、資源リサイクルセンター
(くるくるプラザ)で、その概要は
* 平成4年(1992)9月竣工
* 構造:鉄骨鉄筋コンクリート造・5階建
* 敷地面積:29,898u(9,060坪)
  (内くるくるプラザ部分9245u2800坪)
* 延床面積:10,580u(3,200坪)
* 処理能力:破砕選別処理 85t/5h
* 総事業費:約84億円
その内容はごみ減量、資源リサイクル活動
を中心とする循環型社会の構築に向けて、
市民・事業者・行政が協力して行う啓発拠
点施設であり、日本でも数少ない施設であ
ることの説明あり。単なるごみ破砕選別施
設だけでなく、市民研究員による、ごみに
関する啓発、研究を促進し、いろんな廃棄
物のリサイクル工房により、それらの展示
販売まで行っている。
市民工房の内容は
1、 衣類の工房
2、 紙すき工房
3、 バーナーワーク工房
4、 自転車の工房
5、 ガラスの工房
6、 家具・木工の工房
市民工房の熱心さには感心したがその商品
の販売価格の安さには二度びっくりである。
ごみをまず減らす努力をしなければと思わ
れるが、出たごみをいかに再生するかの重
大さを教えられた。
 
又、研究所では、市民研究員がグループに
わかれ、大学教員や学識経験者の主担研究
員とともに市民の暮らしの目から、ごみ問
題を考え、市民ができる解決方法を探って
いる。そのプロジェクトは、
・ 染色講座
・ イベントのごみを減らそう
・ 手作りおもちゃ
・ エコ体験
・ 環境にいいお店つくり隊
・ 温暖化について考える
・ 環境学習支援
・ たまご(食・家電のリサイクル)
多数の市民が参加して、資源問題や環境問
題を研究し、出前講座やイベントのごみを
ゼロにするために各種の食器のリユース、
手作りおもちゃ、牛乳パックで紙すきなど、
小・中・高等学校への学習支援、市民を対
象に講演会、講座を開催している。レジ袋
を減らすマイバッグ推進運動や万博ごみゼ
ロウォークに積極的に参加していることを
学んだ。
 市民研究員としての今後の研究方向を考
えるのに、大変参考になる講義であり、市
民一人ひとりにごみを含めて、環境の問題
を認識するいい機会であると思う。この様
な講座をもっと幅広く開催できるようにす
るのも市民研究員の責任かと思われた。
 イラスト「講座」
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